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研究活動

令和4年度 (前期)公開講座


第1回 「サンデルの正義論を読む―自由・公共性・危機管理―」
開催方法 オンデマンド公開
講師 日本大学危機管理学部 専任講師 上野山 晃弘
概要 現代正義論を代表する思想家の一人であるサンデルの正義論を通じて、コミュニティ(地域社会~国家~国際社会)における危機管理の諸課題について考察します。この講座では、とくに哲学研究の観点から、医療や教育、貧困問題、異文化理解の諸課題を取り上げ、コミュニティにおける自由・公共性・危機管理の意義について、皆様とともに探究します。
第2回 「文学から考える「ケア」の重要性と政治性」
開催日 令和4年11月6日(日)
講師 日本大学危機管理学部 准教授 加納奈保子
概要 長らく近代国家は、日本のみならず、「健康で自律した個」を理想像とし、育児・看護・介護といった「ケア」に関わる者を政治的にも経済的にも軽視して発展してきた。しかし、近年では、人間はすべからく「傷つく可能性のある不安定な存在」(vulnerable/precarious life)であり、「ケア」と共にある生という考え方が、自律的主体に代わる新たな基礎となる人間像として論じられるようになってきた。新型コロナウイルスの猛威と大国ロシアの侵略行為という世界的な危機の中で、本公開講座では改めて「ケア」についての重要性と政治性に目を向ける必要があることを示した。議論にあたり、第二次世界大戦下の独ソ戦を女狙撃兵の視点から描いた逢坂冬馬による戦争小説『同志少女よ敵を撃て』(早川書房 2021) を素材に取り上げ、「ケア」という視点からアプローチすることで浮かび上がる「危機管理」の重要な一側面を提示した。
※本発表内容の一部は、科研基盤研究(B)(22H00649)「19世紀アメリカにおける可傷性の文学的表象」の助成を受けたものである。

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